「そうだね……なんで思いつかなかったんだろう!湯圓の形を少し変えれば、投票を集めるのに役立つかもしれないよ!」
佐伯莉子たちのチームは直接既製の餃子の皮を買い、あとは肉餡を調整して餃子を包み始めるだけだったので、進行は湯圓チームよりも少し早かった。
他のチームメイトが朝比奈初の計画を知ると、協力して餅米の生地を準備し、すぐに湯圓を包み始めた。
長谷川一樹たちは湯圓を小さな球に丸め、それを初が加工して装飾を施した。
湯圓チームの創意工夫はすぐに皆の注目を集めた。特に餃子チームは、初たちがこんなにユニークなアイデアを思いついたのを見て、瞬時に対抗意識が燃え上がった。
篠田佳子はふと顔を横に向け、初たちの方をちらりと見ると、彼らの皿には既にいくつかの精巧な小さな湯圓が置かれていた。「見て、あのチームすごいじゃない。湯圓を包むだけなのに、白いウサギやピンクの子豚まで作っちゃってる」
「これは朝比奈さんのアイデアでしょうね」莉子は思わず対面の陣容に視線を走らせ、冷たい声で言った。「でなければ、彼らの知能と手先の器用さでは、この方法を思いつかないでしょう……ダメだ!私たちも頑張らないと。絶対に負けられない」
斎藤央:「でも私たちの餃子の皮は既製品だから、もう変えられないよ。こんなカラフルな効果は出せない」
「でも私たちは変わった包み方ができるよ。家で母から何個か技を習ったから、見せてあげる……」
莉子の手元にはちょうど包んでいない餃子があったので、通常の操作を別の包み方に変え、餃子の皮をすぐに花の形に整えた。
より多くの新しいアイデアの餃子を包むために、彼らはネットでチュートリアルを検索し、見ながら学び始めた。
【ハハハ、まさかこの対決で朝比奈さんが積極的に皆を巻き込むなんて思わなかった。以前は番組で一番やる気のない出演者だったのに!!】
【普通に湯圓と餃子を包めばいいのに、なんでこんな派手なことばかりするの……】
【確かに派手すぎるけど、本当に綺麗だよね。この可愛い湯圓を見ると、一口食べたくなる気持ちわかる人!!】
【正直言って、朝比奈さん最高!チュートリアルも見ずにこんなに可愛い動物たちを上手に作れるなんて~】
【見た目だけなら、絶対湯圓に一票入れるけど、食べるとなると、本当にごめんなさい、餃子に投票しちゃうわ】