第272章 爽快すぎる!

夜の闇が辺りを包み、キャンプ場の周りの灯りはまばらだった。

屋外のテントの幕が夜風に軽く揺れ、薄暗い影もそれに合わせて揺れ動いていた。

ゲストたちの生配信はまだ続いていた……

配信ルームの視聴者のほとんどはコメント欄で存在感をアピールし、朝比奈初に自分のコメントを拾ってもらおうとしていたが、結局彼女が選んだのは基本的に難しい質問ばかりだった。

初回放送の映像は翌日の食材オークションをプレビュー映像として使用し、制作チームは特に朝比奈初と篠田佳子が密かに魚を交換したシーンを別編集し、その日の午後にタスクを行う際に現場に遅れて到着し、全員が不機嫌な表情を見せた場面も含まれていた……

ちょうどアンチファンがこれらのポイントを捉えて朝比奈初を攻撃し始めた:

コメント1:【口があるくせに、篠田佳子があなたに魚を交換してほしいと頼んだ時に理由を説明しなかったのだから、批判されても当然でしょ。番組効果を言い訳にしないでね、あなたがいなくても地球は回るから】

初はまずそのユーザーのIDを読み上げてから返答した:「あなたたちが勝手に想像したことの責任を、なぜ私が取らなければならないの?」

言外の意味:私が何をしたいかをあなたたちに説明する必要はないし、あなたたちの妄想の結果は私には関係ない。

彼女はエンターテイメント業界の人間ではないが、現代人として、ネットの世界がコントロールできないことをよく知っていた。何か言っても批判され、何も言わなくても批判される。結局、どうやっても誰かに叩かれるのだ。

コメント2:【朝から完璧に着替えて出かけたのに、物資ステーションに着いても朝食を持ち帰らなかったなんて、本当に呆れる……自分が食べたくないならまだしも、チームメイトまでお腹を空かせるなんて、よくやるね】

初:「なんて言い方…あなたが理解できないからといって、私の行動に問題があるわけじゃないでしょ?例えば私がショッピングに行って店に入ってみたいと思って、結局何も買わなかったら、あなたは私を行かせないの?」

後半の質問に答える際、初は顔を少し横に向けて長谷川一樹を見て、淡々と言った:「食べたいなら自分で取りに行けばいいじゃない。みんな手も足もある大人なんだから、私がなぜ甘やかす必要があるの?」

一樹:「……」