田中純希は彼の手を払おうとする渡辺健太の手を止め、脚で彼の腰に絡みつき、全身で彼にしがみついて甘えた。「ねえ、怒らないでよ」
健太はびくともせず立っていたが、彼女を抱き寄せることはしなかった。「俺は本当に怒ってるんだよ」
純希の手の力が徐々に抜けていった。「もう、落ちそう。疲れた」
そこでようやく健太は彼女を抱きしめた。純希は得意げに笑った。「ほら、やっぱり私にそんな冷たくできないでしょ」
健太は彼女の小さなお尻を軽く叩いた。「全く、君には勝てないよ」
純希は言った。「早く下ろして。遅刻しちゃうわ。先生を待たせるのは良くないわ」
健太の手は彼女の感触に夢中になっていた。手触りが最高だった。
彼は純希をオフィスデスクの上に座らせ、彼女のスカートの中に手を滑り込ませた。「今は食事より、君が食べたいな」
純希は彼を止めようとした。「渡辺健太!ここは妙のオフィスよ!」
健太は再び彼女を抱き上げた。「じゃあ、俺のオフィスに行こう」
純希は助けを求めて叫んだ。「もう、やめて。会社でこんなことしないで。せめて夜に家に帰ってから…」
健太は意地悪く笑った。「それからどうするの?」
純希は彼の胸を叩いた。「いつも私をからかって!」
健太は彼女の小さな拳を握り、磁性のある声で尋ねた。「家に帰ったら、どうするって?」
純希の耳たぶは真っ赤になった。「も、もうこれ以上やったら、今夜は愛希を一緒に寝かせるからね」
健太はこれ以上彼女をからかう勇気はなかった。彼は純希を下ろし、乱れた服を整えてやりながら、ついでに彼女の胸に手を忍ばせた。
純希は彼を殴った。「渡辺健太、いつからこんなになったの!」しかも不意打ちまで。家では好きにさせてあげているのに、外ではもう少し気を使えないの?
健太は無邪気に言った。「自分の妻を触るのもダメなの?ここには他に誰もいないよ」
純希はクールな渡辺社長が無邪気な子羊のふりをしているのを見て、怒る気も失せた。「もう、うるさいわよ!」
明らかに不満を表す言葉なのに、彼女の口から出ると骨まで溶かすような甘い声に聞こえた。健太は彼女の細い腰を抱き寄せた。「俺はただ妻の前でだけこうなるんだ。許してくれ」
純希はどうしようもなかった。許さなければどうするというのだろう?