幾度となく雨風が止むことなく。
須藤夏子は自分が何度愛を受けたのか分からなかった。外が薄明るくなる頃になってようやく、彼女は息をつき深い眠りに落ちた。
再び目を覚ました時、外の太陽はすでに空の真ん中に昇り、まぶしく眩しかった。
一晩中の狂気を経験した夏子の体は、バラバラにされて再構築されたかのように、痛みと疲れと張りを感じていた。少し動くだけで、引き裂かれるような痛みを感じた。
昨夜の西園寺真司はあまりにも激しく、ほぼ一晩中彼女を抱きしめる姿勢で占有していた。目を開けると、彼の美しく略奪的な顔立ちが見えた。
彼の顔は白く、きめ細かい肌には毛穴がないようで、顔の産毛は日光の下で光の輪を浮かび上がらせていた。鋭い五官の線は尖っているが、今は柔らかさを放っていた。
彼をじっくり見るたびに、以前よりもさらに魅力的に見える気がした。
この感覚に夏子は顔を赤らめ、同時に嫉妬も感じた。
真司がまだ眠っているのを見て、夏子はそっと手を伸ばして彼の顔に触れた。本当に滑らかで柔らかく、思わずまた嫉妬してしまった。
「男なのにどうしてこんなに肌がきれいなの、ずるい…」
「誰がずるいって?」夏子が小声で不満を漏らした直後、頭上から低く心地よい声が聞こえてきた。少し笑っているような口調だった。
夏子は大きく驚き、反射的に布団の中に隠れようとしたが、結果的にはさらに深く真司の腕の中に埋もれることになった。
真司は片手で彼女の腰を抱き、体を翻して再び彼女を下に押し付けた。黒い瞳は深い水のようで、その下には激しい波が湧き上がろうとしていた。
「誰がずるいって、ん?」彼の息遣いには、戯れと徐々に高まる情欲が交錯する火花が含まれているようだった。
「あなた」という言葉が夏子の喉に詰まり、口から出そうになった瞬間、深く柔らかなキスに飲み込まれた。
夏子が矜持を保つ間もなく、彼は再び隙を突いて、腰を沈めてゆっくりと動き始めた。
「あなた…」
「ベイビー、今日は僕たちの付き合って二日目の記念日だよ」
夏子:「……」
昨日やっと恋愛一日目の記念日を過ごしたばかりなのに、今日はもう二日目…彼は毎日記念日を祝うつもりなの!