第248章 旧友は他人

キャンプ場は東京の景勝地である西ノ峰にあり、低い丘陵地帯だった。

今はちょうど初秋で、景色はとても良かった。

道中、須藤夏子、深井詩乃、そして深井杏奈は暗黙の了解で沈黙を保ち、集合場所に着くと、すでに四人の女の子たちが待っていた。

あいにく、この四人は夏子が全員知っている女の子たちで、以前は彼女の友達だった。

その四人の女の子たちは夏子も来るとは思っていなかったようで、彼女たちが車から降りてくるのを見た瞬間、驚きと戸惑いの表情を浮かべ、小声でひそひそと話し合った。

「夏子、久しぶり」その中の一人、薄緑色のスポーツウェアを着た女の子が先に夏子に挨拶した。

夏子は淡々と微笑み、言った。「そうね、数ヶ月ぶりね。元気にしてた？」

女の子は夏子がまだ普通に話してくれることに、しかも態度も普通だったことに安堵し、冗談めかして言った。「まあまあいい仕事を見つけて、満足してるわ。そういえば、あなたは国に帰って働いてるの？」

「うん、卒業したらすぐ帰ってきたの」

二人の会話はまずまず和やかだったが、他の三人の女の子たちは、依然としてひそひそと話し続け、夏子を見る目は定まらないようだった。

杏奈はキャンプバッグを持って、少し苦労しながら後ろを歩いていたが、隣にいる詩乃は彼女を手伝おうとする様子はまったくなく、結局その三人の女の子たちが歩み寄って、杏奈の荷物を受け取った。

「ごますり」詩乃はその三人の女の子たちを軽蔑的な目で見て、まったく遠慮せずに悪態をついた。まるでわざと聞こえるように言ったようだった。

薄緑色の服を着た女の子はそれを聞いて、顔色が悪くなったが、自分を守るために声を上げる勇気はなかった。

夏子も当然冷ややかに傍観していた。

「私たちだけなの？」杏奈が近づいてきた後、一人の女の子が尋ねた。

杏奈は微笑み、話そうとしたところで、詩乃が口を挟んだ。「何人いるっていうの、ちっ……本当に出自通りの友達しかいないのね。来なければよかった、全部おばあちゃんのせいよ」

杏奈は詩乃に何度も面目を潰されて、顔色が悪くなり、言った。「帰りたいなら帰ればいいわ、誰も引き止めないから」

四人の女の子たちは杏奈が彼女たちを守ってくれるとは思っていなかったようで、全員感謝の眼差しで彼女を見た。

夏子は相変わらず冷静だった。