第340章 西園寺幼稚、お前は本当に最低だ！

この威嚇力のない小さなライオンを見て、西園寺真司は淡々とした目線でショッピングカートを指さした。

須藤夏子は歯を食いしばり、自らカートに座った。

しかし真司はまだ動かず、夏子は仕方なく彼を見つめた。

真司の表情が少し和らぎ、先ほど彼女が手に取った商品をそれぞれ一つずつ取って彼女の上に積み上げた。

夏子は小声で言った。「一袋だけで十分—」

真司の視線がすぐさま彼女に向けられ、夏子は急いで口を閉じた。

まるちゃんの物を買い終えた後、真司は夏子を乗せたカートを押して月餅を売っているコーナーへ向かったが、明らかにスーパーで売られている月餅は真司の目に適わなかった。野菜と果物を少し買った後、真司は夏子を連れて帰宅した。

「ねえ、一日中私と口を利かないつもり？今日は祝日だよ」夏子は腕で真司を軽く突いた。彼女はもう怒りが収まっていたのに、なぜ彼はまだ怒っているのだろう。

真司はハンドルに手を置き、前方を見つめていた。その目は焦点が合っていないようだった。しばらくして、彼は言った。「須藤夏子、三つの約束をしよう」

「三つの約束？」

「一つ目、君はあの犬と一緒にいる時間を一日一時間以内にすること」

「一時間？短すぎるでしょ！」

真司は彼女の反論を無視し、拒否する余地も与えず続けた。「二つ目、君は毎日、食事と睡眠時間を除いて、私と二人きりで三時間以上過ごすこと」

「なんでアナタは三時間で、まるちゃんはたった一時間なの？」夏子は不満を漏らし、これはまさに動物差別だと思った！

しかし真司は彼女の不満を無視し続けた。

「三つ目については、まだ考えていない。思いついたら後で教える」

「拒否するわ！前に私があなたと三つの約束をしようとした時、あなたは拒否したじゃない！」夏子は正々堂々と反論し、少しも妥協する気配はなかった。

「じゃあ、明日あの犬を煮て食べるよ」

「あなた—」

「同意するか？」真司はゆっくりと車を発進させ、夏子に交渉の余地を全く与えなかった。

夏子は飛びかかって彼を絞め殺したい気分だったが、真司がやきもちを焼いてこんな無理難題を言っていると思うと、腹立たしくも可笑しくもあり、最終的には優しく説得することにした。