第369章 ああ……世の中は乱れている!

西園寺真司の目が急に冷たくなり、外に年配の男性がいるのを見ると、素早く須藤夏子に服を返し、着るように合図した。

夏子も驚いて、慌てて服を着た後、少しだけ窓を開けた。

二人が何か言う前に、おじいさんは真司に向かって怒鳴った。「駐車場はお前らがそんなことをする場所か!若いもんは公共の場でもっと影響を考えろ!さっさと車を出せ、さもないと罰金だぞ!」

言い終わると、おじいさんは後ろに数歩下がり、少し服装の乱れた夏子を怒りの表情で一瞥し、老いた顔を少し赤らめた。

真司はおじいさんと口論するわけにもいかず、しかも彼の言葉から何かを悟ったようで、突然笑いをこらえながら、素直に車のエンジンをかけた。

「純粋」な夏子はまだ状況を理解できず、窓越しに不思議そうにおじいさんを見ていた。

おじいさんは首を振りながら嘆いているのが見えた。「はぁ、今どきの若者は...本当に世も末だな!」

夏子の好奇心に満ちた目が一瞬止まり、その美しい瞳に疑問、理解、後悔、そして恥ずかしさなど様々な感情が浮かんだ—

「西園寺真司!全部あなたのせいよ!」

車が少し離れた後、夏子がずっと必死に抑えていた感情がついに爆発した!

真司は笑いをこらえながら、わざと聞いた。「僕が何をしたの?」

「あなたが私の服を奪って、人に私たちが—って誤解させたじゃない!」

「何をしていると誤解されたの?」

「もう知らんぷりしないで!あなた、私が何を言っているか分かってるくせに!」夏子は彼に騙される回数が増えて、少しずつ学んできていた。

しかし真司はまだ分からないふりをした。「僕たちは車の中で—」

「黙って!言わないで!」

「車の中でゲームをしていただけじゃない?何が言えないの?」真司の口元の笑みはさらに大きくなった。彼女が黙れと言ったのに、あえて続けた。「須藤夏子、また変なこと考えてるんじゃない?前にも言ったけど、若いうちは思考を純粋に保つべきだよ。」

夏子は激怒した!

おじいさんでさえ誤解したのに、まして彼女が誤解しないわけがない!

しかも元凶は彼のはずでしょ!

「車から降りる!風邪で気分悪いから、もう付き合えない!」

「どこで食事する?」

「車から降りるって言ってるの!」

「どこで食事する?」

「西園寺真司!私の話、聞いてる?」

「聞いてるよ。どこで食事する?」