第133章 ブランド宣伝(2更)

深谷千早は小林温子と電話を終えると、スタジオの周子に電話をかけ、温子との連携について話した。

その後、オンラインマーケティングの事項の整理を始めた。

午後2時、幹部会議。

千早は八尾麗奈と一緒に会議に参加した。

会議室に入るとすぐに、深谷夕遅の姿が目に入った。

本来なら、このような会議に夕遅が参加する資格はない。デザイン部の部長でもない限り。

明らかに、デザイン部の部長も出席していた。

千早はもちろん何も言わなかった。

むしろ夕遅の方が意図的な視線を送り、何かを自慢しているようだった。

会議が始まり、藤原宴司がようやく明石和祺を連れて入ってきた。

会議室に座るとすぐに。

彼の瞳が微かに動き、明らかに夕遅を見つけたようだった。

彼は秘書の方を向いて尋ねた。「通知はなかったのか?これは幹部会議だ。一般社員は参加する必要はない」

「通知しました」秘書はすぐに答えた。「先ほどの会議通知にも、一般社員は参加不要と書いてありました」

「では彼女がなぜここにいるのだ?」宴司は率直に言った。

視線は夕遅に向けられていた。

名指しされた夕遅は、瞬時に居心地が悪そうな表情になった。

デザイン部の部長である赤井玲子も、どう説明していいか分からないようだった。

夕遅はデザイン部に来た時から自分の立場を意図的に明らかにしていた。全員が彼女が藤原宴司のコネで会社に入ったこと、彼女と宴司の関係が深いことを知っていた。だから今日、会議の通知を受けた時、夕遅が見学したいと言い、玲子もあまり深く考えずに同意してしまった。

今このように名指しされ、明らかに面目が立たない状況だった。

「会議は基本的に、ある程度社員の勤務時間を占有するものだ。必要がなければ、社員は参加する必要はない」宴司は率直に言った。「あなたはオフィスに戻って仕事をしなさい」

夕遅は恥ずかしさのあまり地面に穴があれば入りたいほどだった。

宴司のこの言葉を聞いて、彼女はしぶしぶ退出するしかなかった。

彼女はただ自分の立場を誇示したかっただけだった。

幹部ではないが、幹部会議にも参加できるということを会社の人々に知らせたかっただけだった。

まさかこんな形で面目を失うとは思っていなかった。

これが広まれば、今後会社で笑い者にならないだろうか?