澄んだ瞳と白い歯、一挙手一投足が人の心を捉える、なんと美しい佳人だろう。
芸能界に長くいると、様々な美女を見てきた。可愛らしい女性、優しい女性、セクシーな女性、清純な女性、妖艶な女性。
しかし、これほど多くの長所が一人の女性に集まっているのは、初めて見た。
一つの眼差し、一つの微笑み、その美しい瞳には言い表せない万種の情感がある。
鈴木翊は微笑み返して好意を示し、その笑顔は温かく親しみやすかった。
初陽は唇を曲げて微笑み、相手の視線に応えた。
「もちろん楽しみにしています。私が子供の頃、鈴木先生の映画をとても好きで、本当に憧れていました。今回の共演で、彼と違った火花を散らせることを願っています」
翊は口角を少し引きつらせた。この言葉は表面上は褒め言葉だが、その意味するところは彼が年を取っているということだった。
30代の年齢で、まさか老人扱いされるとは。
「あぁ...そうか、鈴木先生のファンだったんですね。これはファンと憧れの人の共演、きっと見どころ満載でしょうね。それでは鈴木先生、葉山さんとの共演を楽しみにされていますか?」司会者は話題を翊に振った。
「もちろん楽しみにしています。葉山さんはとても美しいですから、男なら誰でも違った火花を散らせるでしょう」翊は眉を上げて初陽を見つめ、意地悪な調子で冗談めかして言った。
初陽は淡々と微笑み、瞳の奥に波風一つ立てなかった。
その場の演技に過ぎない、俳優同士、気にすることはない。
その後、司会者は演技に関する質問をいくつかし、彼女はそれらに一つ一つ答え、時折翊と交流した。
30分後、発表会は正式に終了した。
発表会の後、小さな夕食会があり、参加者は全て制作チームのスタッフだった。
松本監督の意図は、撮影前に皆が互いを知り、親しくなることだった。
人々が散っていく中、初陽は可美の足の怪我を心配し、急いでステージを降り、バックステージの化粧室へ向かった。
「あら初陽、急いで行かないで、監督が食事会を手配したわよ。何と言っても一杯くらい飲まなきゃね?」東雲敏がどこからともなく現れ、どういうわけか急に親しげに彼女の腕を取り、宴会場での食事に誘った。
松本監督が近づいてきて、初陽にも声をかけた。