第159章 禁欲系_2

「分からないでしょう！禁欲系の男性は古い家のようなもので、必要なのは機会だけ。一度火がつけば、まさに古い家が燃えるように、水をかけても消せないんです！見ていてください、私は恋愛経験が豊富で、絶対に見間違えることはありません。」

内田雄馬は自信満々で、北原秀次が今回は完全に陥落したと確信していた。しかし、幼い頃から一緒に育った式島律は、彼のたわごとを信じるはずもなく、怒って言った。「経験豊富？フラれた経験が豊富なんでしょう？雄馬、お前には彼女なんていたことないじゃないか！保育園から今まで、告白55連敗で、一日たりとも彼女がいたことないんだぞ！」

彼は強く強調した。「雄馬、お前は恋愛の達人じゃない。お前には絶対彼女ができないと思う。大学卒業したら見合いに行くしかないよ！」

内田雄馬は興奮しすぎて、目の前の人が自分のことを知り尽くしていることを忘れていた。自慢話はすぐに破れ、「青梅竹馬」からナイフで心を刺されたような気分になり、すぐに落ち込んでしまった。しばらく呆然とした後、天を仰いで長いため息をつき、見合いという言葉は彼にとってなんという侮辱だろうか！彼はヒーローの最期のような感覚に襲われ、悲しげに言った。「阿律、俺は以前は愛が何かわからなかったけど、今はわかったんだ！今度こそ失敗しないって誓うよ、必ず純子ちゃんを手に入れる...もし失敗したら、お前の寿命を50年減らしてもいい！」

「死ね！」

…………

雪里は「パクパク」と美味しそうに食べていた。彼女と一緒に食事をすると確かに食欲が湧いてくる。北原秀次も諦めて、友達として付き合い続けることにした。他人が何を言おうと、自分には何の影響もないのだから。

雪里は今日とても機嫌が良く、食べながらもごもごと言った。「やっと解放された。この前はずっと勉強ばかりで、毎日悪夢を見てたけど、今は学校に来てやっと安心して眠れる...」

北原秀次は呆れて突っ込む気力もなかった。学校に来てからこそ勉強をしなければいけないのに、一体何しに来てるんだ？学校を自分の寝室だと思ってるのか？お姉さんが毎日叩くのも無理はない！