第113章 臨時職員版剣術

宋書航は羅信町から戻ってきたばかりで、土波と別れた後、薬師のところへ来て空き時間を利用して修練しようとしていた。

そして、司馬江からの電話を受けた。

「え？どこで強盗に遭ったの？」宋書航は思わず尋ねた。

「あなたの宅配便を受け取った後すぐ、豊収速達江南本部に向かう途中で、車を強制停止させられて、それから気絶させられました。あなたの宅配便も...強盗に奪われてしまいました。」司馬江は一旦言葉を切った。

「......」宋書航。

書航は、この可哀想な江ちゃんをどう慰めればいいのか言葉が見つからなかった。

その時、司馬江は話を変えて言った：「でも書航さん、ご安心ください。たった今、私たちはその強盗を捕まえました。今、連行している最中です。あなたの宅配便は必ず取り戻します！もし私たちを信頼していただけるなら、この宅配便は必ずお届けします！」

強盗を捕まえた？

江ちゃんが普通の配達員ではないことは前から知っていたが、まさかこれほどの能量があるとは思わなかった。

「ありがとう、お手数をおかけします、江ちゃん」宋書航は返事した。

司馬江は一時的に安堵の息をついた：「では宅配便を取り戻したら、また電話させていただきます。」

「はい、問題ありません」宋書航は笑って言った。

電話を切った後、宋書航は携帯電話を握りしめながら考えた末、やはり薬師の先輩にメッセージを送って事の経緯を報告することにした。司馬江を信用していないわけではない―飛剣は薬師の先輩が通玄大師から'借りた'ものだから、このような事は本当の当事者に隠しておくわけにはいかない。

それに、薬師の先輩の説明によると、飛剣には通玄大師が設定した保険的な手段があるという。たとえ紛失しても、通玄大師が飛剣に付けた烙印を通じて見つけることができる。

ついでに、薬師の先輩が飛剣を宅配便で返送するという悪いアイデアについても文句を言っておこう！

宋書航のメッセージを送ってからかなり時間が経って、やっと薬師から苦労して返信が来た：「書航小友よ、私は飛剣を何十回も送ってきたが何も問題なかったのに...お前の運は本当に悪いな！」

薬師の先輩、本当に音声メッセージでもいいんですよ。あなたが文字を打っている様子を想像すると、私まで辛くなります。