第140章 出関間近の白真君

「正德」は天地が暗くなるほど泣き叫び、蘇氏阿七は溜息をつきながら、手刀で正德の後頭部を打って気絶させた。

「先に神農派に行きましょう」と蘇氏阿七は言った。

この一件は、彼が公子海に導かれて神農派に行ったことから始まった。神農派は今や大打撃を受け、彼にも責任がある。今は、できる限り手助けをするしかない。少なくとも神農派の道統が途絶えないようにしなければ。

そして、阿十六と宋書航は再び蘇氏阿七の遁光に乗り、後ろに正德を引きずりながら、神農派へと飛んでいった。

飛行中、宋書航は携帯電話を取り出し、七生符府主に電話をかけ直して、今回の収穫を報告しようとした。

血神の钻は、どうやら非常に貴重な鍛冶材料らしく、グループの先輩たちも「大きな収穫」だと考えているようだ。どんな法宝が作れるのだろうか?