第156章 毎回出関する度に時代に置いていかれた気がする!

「さすがは閉関の達人、白真君だな!」妖犬の豆豆は心の中で感嘆した。

閉死関中に突然昇進し、その場所が天劫に破壊されるというのは珍しいことだが、修真界でも以前にはあったことだ。

しかし、白真君のように閉関中に大劫を乗り越え、昇進に成功した後も、すぐに出てこずに淡々と閉死関を続けるというのは、前例がないことだった!

修士たちが閉死関するのは大抵昇進のためで、目的を達成したら、当然まず出てきて生きている道友たちと祝杯を挙げるものだ。

白真君だけは、純粋に閉関のために閉関する...閉関の過程を楽しむのだ!

「つまり、白先輩は今や'尊者'になられたということですか?」豆豆は尋ねた。

「うむ」白真君は落ち着いて頷いた。

今や彼は'白尊者'であり、'白真君'ではない!

宋書航は好奇心から尋ねた:「それで白先輩、後にどうして彫像になって、無名観に祀られることになったんですか?」

しかも時間軸が少し合わないようだ。

白真君が百五十年前に閉関し、途中で天劫に遭って閉関場所の禁制が破壊されたのは、せいぜい百年ほど前のはずだ。

しかし'林遥村'の'無名観'に関する記録では、あの仙君像は'数百年前'から祀られていたという。

「長い話なんだよ」白真君は微笑みながら語り始めた:「あの天劫で私の閉関場所は破壊されたが、最後は秘法で何とか天劫を乗り越えた。秘法の残留エネルギーが君たちの見た'彫像の外殻'となって、私を守ってくれたんだ」

「それから、ちょうど昇進を終えたところで、新しい霊力の形態に慣れる必要があったから、すぐには閉死関せず、半修練状態に入っていた」

「おそらくあの天劫の規模が大きかったせいで、たまたま近くにいた修士の注意を引いてしまった。空空盗門の修士だったが、彼は私の閉関場所を良い場所だと勘違いしたようだ。苦労して私の閉関場所を見つけ、幾重もの機関を突破して、私の閉関場所まで掘り進んできた」

白真君は顎に手を当てながら、当時の状況を思い出した:「彼は私の閉関場所を開けた時、とても興奮していたが、残念ながら、私の本命飛剣'流星剣'以外には何も宝物はなかった」