第169章 焚天の一刀

「恨み恨み恨み~~輪廻に入らずとも、永遠に幽霊となっても、復讐してやる!」黒色の霊体から凶悪な叫び声が発せられ、同時に、その体は風船のように膨らみ始め、最初は卓球ボールほどの大きさだったものが、すぐに人の半分ほどの高さまで膨らんだ。

その容貌をよく見ると、宋書航の手にかかって死んだ'壇主'の面影がかすかに残っているのが分かった。しかし'壇主'との類似性は五割程度しかない。

これは明らかに'壇主'が死の直前に宋書航に向けた呪いが形成した怨霊だ。ただし、この怨霊は宋書航自身の手で一度粉砕され、さらに京巴豆豆に何度も飲み込まれたにもかかわらず、この呪いはまだ消えていないのか?

今回は京巴豆豆が宋書航の側にいない。そして宋書航は精神力を使い果たしたため、精神技の'警戒'さえ維持できない状態だった。