葵花修士は旅館を見つけ、旅館のパソコンを使って、USBメモリの中の「書山圧力大」の最近一年の情報を閲覧した。
彼は最初から、一つ一つ細かく見ていき、有用な手掛かりを見逃さないように気を付けた。
しかし、半年分の資料を見た後——なんと、完全に普通の大学生の学園生活で、読書、授業、友人との付き合い、成績も良好。時々ゲームをし、毎日本屋で本を読むのが一番の楽しみという……
これは運動好きで、品行方正な独身の少年だった。
しかし、価値のあるものは何一つ見つからなかった!
「情報部門に騙されたのか?」葵花修士の最初の考えは誰かに騙されたということだった。しかし、我慢強く一つ一つ見ていくと、最近一ヶ月の情報にようやく動きが見られた。
「無極魔門の情報部」の探査によると、一ヶ月前、近隣都市のある「修士の小組織」がこの「書山圧力大」の過去を調査していたようだ。しかしその後……この修士小組織の首領「壇主」が不可解な死を遂げ、この件は意味不明な形で終わった。