第187章 これは死体を鞭打つようなものだ!

景陌舵主は混乱していた。それも大きな混乱だった。

「私の開け方が間違っていたのかな?」彼は呟いた。中庭の大門を開けて一歩踏み入れたのに、目の前に広がっているのは砂漠だった?

もしかして、防御大陣を起動させてしまったのか?

彼は素早く振り返って入口の大門を見た。案の定……大門は消え去っていた。

ふむふむ、なんと用心深いことか。防御大陣をこんな形にするとは。幸い今回は幻形木人形で偵察に来たので、本体は無事だ。景陌舵主は心の中で呟いた。

しかしその時、剣術飛行中の景陌舵主の本体が凍りついた——彼と幻形木人形との五感のリンクが切れてしまったのだ!

その砂漠は、外部とのあらゆる繋がりを遮断していたのだ。

くそっ、手段が多いな。

幸いにも、幻形木人形は「遠隔操作」だけに頼っているわけではない。幻形木人形を使用する際、修士は自身の真気と精神力を人形に注入する必要がある。