諸葛忠陽と諸葛月はまだ天界島にいるからだ。彼らが今生きているか死んでいるかに関わらず、宋書航は少なくとも彼らを探しに行かなければならない。もし彼らがまだ生きていれば、できる限り彼らを安全に古城へ連れ戻そう。
「おや?宋道友は天界島に定住したいのかな?」九灯が突然とても嬉しそうに尋ねた。
「……」宋書航は少し黙った後、答えた。「いや、私にはまだ二人の友人が天界島にいるんです。島に入る時に私とはぐれてしまって。彼らを見つけてから、天界島を離れるつもりです。」
「おや?友人が天界島にいるの?」九灯師匠は自分のなめらかな顎を摘まんで言った。「私が探すのを手伝おうか?私は天界島ではそれなりの手段を持っているのよ!」
宋書航は当然九灯の助けを得たいと思っていた。彼女が天界島でどんな身分なのかは分からないが、地位は低くなさそうだ……彼女の助けがあれば、諸葛忠陽たち二人を見つけるのはきっとずっと簡単になるだろう。
しかし、九灯師匠がこんなに興味津々で、積極的に熱心に自分を助けようとしてくる時、宋書航はなんとなく違和感を覚えた——過去のことは、忘れればそれでいい。これについては、九灯師匠が仏教の徳の高い師であり、仏教法に精通しているという説明ができる。
しかし後になって、彼女の熱意には何か違和感があり、何もないのに親切にしているような感じがした……自分が小人の心で君子の腹を測っているのだろうか?
宋書航はしばらく考えた後、試しに尋ねた。「九灯師匠、何か私に手伝ってほしいことがあるのですか?もしあるなら、直接言ってくれても構いませんよ。」
「考えすぎよ、私は何も望んでないわ。ただ暇だから、ちょうどあなたと天界島を回れるでしょう。どう言っても、私も半分主人みたいなものだし、あなたは客だから、道友を島内に案内するのも私の務めよね。」九灯師匠はくすくす笑って言った。「それに、私のことは九灯と呼んでくれていいわ。」
「では……九灯お嬢さん、よろしくお願いします。」宋書航は答えた——九灯師匠がどんな思惑を持っているにせよ、とにかく諸葛月と諸葛忠陽兄妹を見つけ出せばいい。それから、彼らを連れて直接古城の高塔に入り、取引を終えて天界島を離れればいい。