第300章 諸葛忠陽の超級悪夢！

宋書航は目を見開いて、人形のおもちゃほどの大きさの諸葛月を見つめた。「これはどういうことだ？」

「宋書航さん！」諸葛月は宋書航を見ると、木の下から素早く立ち上がり、小さな足で宋書航に向かって走り寄った。

宋書航は身をかがめ、恐怖に満ちた表情の諸葛月を受け止めた……同時に、彼の目の端で九灯を見た。言うまでもなく、九灯は宋書航のすぐそばにいたが、諸葛月は彼女を全く見ていないようだった。

「何があったんだ？」宋書航は諸葛月を受け止めると、まるで子供を抱くように優しく諸葛月の背中をさすりながら尋ねた。

「うぅぅ……怖かった」諸葛月はすすり泣きながら説明し始めた。「こういうことなの、飛行機が墜落した後、私と兄さんが目を覚ましたとき、私たちは森林の中にいて、そばには他に二人の乗客がいたの。それから、私たち四人は一緒に行動して、森林を出て飛行機の残骸や他の乗客を探そうとしたの」

「でも、森林を出ようとしたとき、突然三人の奇妙な怪人に遭遇したの。その三人の怪人は私たち四人を見るなり、意味もなく攻撃してきたの。しかも、その三人の怪人は身隠しができるの！間違いないわ、三人の怪人は私たちの目の前で、突然姿を消したの。私と諸葛忠陽、それに他の二人の乗客は逃げるしかなかったけど、その後、私と諸葛忠陽たち四人ははぐれてしまったの」

「でももっと奇妙なことが起きたの。私が隠形の怪人に追いかけられているとき、前方の森林に追い込まれて、突然足元に冷たさを感じて……それから、私は手のひらほどの大きさになってしまったの。服も一緒に小さくなったわ」

「それから、ずっと逃げ続けて、たぶん私が突然小さくなったせいで、その隠形の怪人は私を見つけられなくなって、それでここまで逃げてきたの」

「その後、長い時間が経って、私の体はようやく元に戻り始めたけど、今の大きさまでしか戻らないの」

諸葛月はずっとすすり泣いていたが、それでも筋道立てて自分の身に起きたことを宋書航に説明した。

……

……

足元に冷たさを感じて、突然小さくなった？天界島のどこかの陣法に触れてしまったのか？そして、あの隠形の怪人たちは一体何者だろう？

宋書航は疑問に思いながら、横にいる九灯の方を振り向いた。「九灯お嬢さん、これがどういうことか知っていますか？」