第718章 全てを破壊せよ！（4更）

この光景に残りの強者たちは次々と跪き、誰も口を開く勇気がなかった。

道宗の宗主は全員を一瞥し、冷たい声で言った。「我が道宗は上古より存在し、誰も我々の脅威とはなり得ない。」

「この葉弑天の噂がこれほど恐ろしいのなら、お前たちにこの者を探し出し、道宗へ連れて来させよう！」

「一ヶ月以内に葉弑天を見られなければ、ここにいる全員の首を持って来い！」

この命令を聞いて、その場にいた全員の心が凍りついた。

彼らは葉弑天と敵対したくなかったが、今となっては敵対せざるを得なくなった。

「はい、宗主！」

道宗の宗主は頷き、さらに続けた。「葉弑天以外に、私が閉関していた数ヶ月の間に、他に何か起こったことはあるか？」

下の者たちは静まり返っていた。

突然、山羊髭の老人が立ち上がり、拱手して言った。「宗主に申し上げます。宗主に関係する一件がございます。」

「話せ！」

山羊髭は続けた。「この数日、道宗の弟子たちが段懐安が玉蒼山付近に現れたのを発見し、殺戮の地に入った可能性が極めて高いとのことです。」

段懐安という名を聞いて、道宗の宗主の瞳が縮んだ。「お前の言う段懐安とは、医神門の掌門のことか？」

山羊髭は頷いた。「その通りでございます。」

道宗の宗主は冷笑した。「私の記憶が正しければ、以前お前たちに根絶やしにするよう命じたはずだが、この医神門は今でも存在しているというのか？」

山羊髭は少し困った表情を浮かべた。「大人、道宗は確かに医神門を壊滅させるために人を派遣しましたが、我々が到着した時には、医神門はすでに荒廃して久しく、全員が姿を消していました。

私の推測では、逃げ出したのでしょう。結局のところ、宗主があの段懐安の丹田を打ち砕き、すでに廃人となって武道とは無縁になっていたのですから。

おそらく段懐安が風の便りを聞いて、医神門を見捨てて弟子たちを連れて先に立ち去ったのでしょう。」

「本来ならばある手段でこれらの者たちを探し出すつもりでしたが、思いがけずこの段懐安が玉蒼山の殺戮の地に向かったのです。」

「我々との距離は近いものの、あの殺戮の地は常々厄介な場所でして、弟子を一人潜入させて追跡させることしかできませんでした。」