第746章 不滅の火の奇効!(二更)

これは彼がこの時期の心の乱れに対する最良の薬だった。

彼は震える足取りで丹鼎に向かい、再び丹火を起こして丹を練り続けた。

「もし葉辰のあの小僧がいつか戻ってきて、医神門がなくなっていることを知ったら、きっと私に失望するだろうな。どうあれ、明後日の戦いでは、全力を尽くさねばならない!」

……

同時刻、殺戮の地のその赤い建物の中。

建物の中央で、一人の老人が足を組んで座っていた。

段懐安と違うのは、この老人の周りには十基もの丹鼎が浮かんでいることだった!

彼の手には無上の炎が凝集され、瞬時にすべての丹鼎を飲み込んだ!

周囲のすべてが彼の支配下にあった。

突然、老人が目を開き、口元に冷笑を浮かべた。「開け!」

狂風が吹き荒れ、無数の炎が形を変え、丹鼎がすべて開き、風の中で無数の薬材が転がり込んでいった!

極めて正確に!

丹鼎が閉じられた!

ほぼ瞬時に、濃厚な丹藥の香りが漂い始めた!

老人の表情は非常にリラックスしていた。

丸半時間後、老人の腕がゆっくりと動き、十基の丹鼎が一斉に地面に降りた。

「パチパチ」という音が絶え間なく響き渡った!

誰がこの十基の丹鼎のうち八基も成功するとは思っただろうか!

老人は立ち上がり、五本の指を握ると、丹鼎の丹藥がすべて彼の手のひらに落ちた。

色艶も品質も、すべて最上のものだった!

「十基すべてが成功したわけではないが、八割の成功率ならば他のすべてを圧倒するに十分だ」

「あの分をわきまえない医神門の段懐安め、医神門がまだ千年前のあの医神門だと思っているのか?」

「取るに足らぬ屑が私に挑戦するとは、そんなに挑戦したいなら、明後日、容赦なく貴様を辱め、何が崑崙虚の無上丹道かを見せてやろう!」

「丹道が安定し、人を材料にした丹の練成が完全に成功したら、丹盟に行くべき時だ。崑崙虚全体を私のために震え上がらせてやる!」

老人は爽やかに笑い出した。この時の彼はまるですべてを掌握したかのようだった。

そのとき、ノックの音が聞こえた。

笑顔が急に止まった。

老人は元の位置に座り直し、淡々と言った。「入れ」

間もなく、扉が開き、白髪の老人が入ってきた。

まさに今日、石碑の上にいたあの人物だった。

「洪丹尊!」

老人は恭しく言った。