第239章 私があなたたちに去られた?_1

「もう大丈夫だよ。」と二人は手を振った。

「どのみち私たちも白城に行くつもりだから、直接彼のところに行った方がいいでしょう。」と章華が言った。

江古は笑って言った、「それならば更によい、私がすぐに車を手配します!

今回の神薬が世に出ることで、どのくらいの家族が巻き込まれるのかはわからない。

江北地区以外にも他の大世家が参加するのかどうかは、誰も知らない。

それに、江北地区だけでも競争相手は数えきれないほどいる。

強い協力者と一緒になれるなら、それは最高の事だ。

シンギョクの楚州王という名は、すでに広く知れ渡っていて、江北地区の多くの家族が、突然現れた彼に興味を持ち始めていた。

その時、シンギョクは菜園でこのバッチの薬草を観察していた。

「聚霊陣の中の霊気は、ほぼ全部この薬草に吸収されてしまった。」とシンギョクが静かに言った。

幸い、これらの薬草は健康に育っていて、その効果も最短時間で最大限に発揮することができるから、損ではない。

その時、江古の車が門口に止まった。

続いて、江古が章華と陳蒙を連れて入ってくるのを見た。

「大宗師?」シンギョクは意識せずに二人を見たが、少し眼を細めた。

「シン先生!」と江古が急いでシンギョクの前に行った。

そして、江古は説明した。「これは江北地区陳家の家の主、陳蒙、そしてこれは章華。」

シンギョクは、彼らに頷いて,礼儀正しく言った。「二人とも、初めまして。」

陳蒙はシンギョクを上から下まで見て、「お前が江古を倒したシンギョクか?」と言った。

シンギョクは笑って、「ただラッキーだった」と答えた。

章華と陳蒙は互いに一瞥を交わし、目には少し疑問が浮かんだ。

このシンギョクは見た目も普通で、何も気配が感じられず、どこからも高手とは思えなかった。

「二人、室内にどうぞ。」とシンギョクは礼儀正しく言った。

それから、彼は部屋に戻って二人にお茶を淹れた。

座った後、江古は急いで言った。「シン先生、この二人は江北地区の大能者たちです。今回の神薬が出てくるとき、彼らと協力すれば、私たちも一部を手に入れるかもしれません。」

一部を手に入れる?

シンギョクは苦笑いせずにはいられなかった。