第269章 地殺谷の陣法

恐ろしい気配が一瞬にして広がった!

「轟!」

秦玉は金の拳を握り、破竹の勢いで、いわゆる天門に向かって打ち込んだ!

この一撃の下、天門は即座に激しい衝撃を受けたかのように!無数の亀裂が、水紋のように広がっていった!

そして、障壁全体が秦玉の一撃で粉々に砕け散った!

脇に立つ石碑も、瞬時に爆裂した!

「なんだこの馬鹿げた天門は、所詮人工的に設置された陣法に過ぎない」秦玉は冷たく言った。

唐霊と程才は傍らで呆然と見つめていた。

この天門が秦玉の一撃で粉砕されたというのか?

「お、お前...何という無礼な!」二人の門番が自信なさげに叫び声を上げた。

そして、彼らは程才と唐霊を見て、叱責した:「出て行け、一古塔はお前たちを歓迎しない!」

程才は顔色を変え、慌てて言った:「これは私たちとは関係ありません、私たちは全く知りません!」

門番は冷たく言った:「余計な話はいらない!天門に強引に侵入するとは、天に対する大不敬だ!早く出て行け!」

程才は激怒し、秦玉を睨みつけて叱責した:「全部お前のせいだ!今じゃ私たちまで入れなくなった!なんて身勝手なんだ!」

秦玉は程才など相手にせず、大股で石段へと向かった。

二人の門番は恐れながらも、強がって前に出てきた。

「言っただろう、お、お前は入れないと!」門番の一人が言った。

秦玉は冷たい目で彼を見て、言った:「どけ」

秦玉の眼差しに出会った瞬間、この門番は強い危機感を感じた!

しかし、それでも彼は身をどかそうとはしなかった。

秦玉には彼と時間を無駄にする余裕はなく、すぐさま大きな手を振り上げ、この門番の頭を打ち砕いた。

「きゃあ!!」唐霊は恐怖で思わず悲鳴を上げた。

傍らの程才も顔面蒼白で、緊張していた。

殺すと言えば殺す?この秦玉は一体何者なのか?

秦玉と江古は大股で石段を上っていった。

二人の速度は極めて速く、まばたきする間に山頂に到着していた。

「私たちも行きますか?」唐霊は恐る恐る尋ねた。

程才は歯を食いしばって言った:「せっかく来たんだ、この機会を逃すわけにはいかない!」

そして、程才は覚悟を決めて後を追った。

...

山頂には、二人の老人が盤座していた。

彼らは仙人のような装いで、一目見ただけで本当に老神仙のように見えた。