秦玉の体を包んでいたのは、まさに霊火だった!
霊火は至陽の物であり、蠱虫の天敵なのだ!
すべての蠱虫は、霊火の威圧の下、数メートル離れて逃げ出した!
秦玉が指を弾くと、また一筋の霊火が江古の体に落ちた。
瞬時に、江古の体からは豆を炒めるようなパチパチという音が響いた。
江古は急いで地面から立ち上がり、恐怖を感じながら自分の体を見つめ、冷や汗を流した。
これらの蠱虫は、あまりにも恐ろしかった!
なるほど、誰もが西南に深入りしたがらず、地殺谷に入ろうとしないわけだ!
「ありがとうございます、秦さん」江古は秦玉に向かって礼を述べた。
秦玉は何も言わず、冷たい目つきで周囲を見渡した。
蠱虫たちは近寄ってこないものの、散り散りになることもなかった。
彼らは秦玉と江古を取り囲み、前に進ませなかった。