第275章 聖体、江古!

太初聖拳の威力は圧倒的だった!聖体でさえ、完全に耐えられない!

灰冥の肉身は空中から直接爆射し、地面に数メートルの深い穴を打ち砕いた!

秦玉はそこで止まることなく、素早く追いかけ、下へと突っ込んでいった!

「轟!」

太陽のように灼熱の光が、激しく地面に叩きつけられた!

煙塵が立ち上り、皆の視界を遮った。

秦玉は傍らに立ち、静かにその大穴を見つめていた。

「秦さん!」江古が急いで駆け寄ってきた。

「灰冥は死んだのですか?」江古は少し疑わしげに尋ねた。

秦玉は答えず、ただその大穴を見つめていた。

その時、秦玉の瞳孔が突然収縮し、急いで叫んだ。「早く避けろ!」

しかし、もう遅かった!灰冥がその深い穴から飛び出し、「ドン」と一撃を江古の体に叩き込んだ!

もともと強靭な聖体に加え、江古には全く防備がなかった。