275章 聖体、江古!_1

太初聖拳の威力は驚くべきもの!聖体でも、全く耐えられない!

灰冥の肉体は直接高空から落下!地面には数メートル深の大穴を打ち出した!

しかし、秦玉はそこで止まらず、再度追い上げ、下へと急降下した!

“ボン!”

太陽を思わせる炎熱の光が、堅固な地面に容赦なく打ち付けた!

煙と塵が舞い上がり、皆の視界を遮る。

秦玉は一旁に立ち、静かにこの大穴を眺めていた。

“シン先生!”江古が急いで駆け寄ってきた。

“灰冥、死んだのか?”江古は疑問を口にする。

秦玉は答えず、ただ大穴を見つめていた。

そのとき、秦玉の瞳孔が突如として収縮し、急いで叫んだ。“みんな、すぐに退避せよ!”

しかし、遅すぎた!灰冥が深い穴から飛び出し、“バーン”という音と共に江古に一撃を加えた!

すでに強大な聖体に加え、江古は全く防御をしていなかった。

この一撃で、江古の肉体はほとんど粉々にされた!

彼の身体にはあちこちで骨折が生じ、全身血だまりに落ち込んだ!

“江古!”秦玉の顔色が変わり、急いで江古の元へと駆け寄った。

江古の口からは血が止まらずに流れ出ており、それでもなお彼は苦しそうに言った:“シン先生、私…”

彼は何かを言おうとしたが、もはや力がなかった。

秦玉は何も考えず、すぐに手を江古の身体に当て、手の平から霊気を注ぎ込んで、彼の身体中に満ちていく。

だが、江古の傷は深すぎた。ほぼ全部の骨が折れ、生命の息吹は急激に衰えていく!

たとえ秦玉であっても、何も出来ない。

“ハハハハ!”灰冥は我慢できず、笑い声を上げた。

“あんたを殺せなくても、あんたの側で働いてる奴を殺すのも悪くない。”灰冥はひん歯露出して笑った。

秦玉の顔色が悪くなり、その身体までが震え始めた。

“灰冥…”秦玉が低く唸り、突如として逆転、灰冥の顔に一撃を加えた!

“バーン!”

灰冥はその一撃によって直接吹き飛ばされ、顔の半分がひどく歪んだ!

しかし秦玉はそこで止まらず、爆弾のように拳を連打した!

灰冥の肉体は堅いが、それでもふんぞり返りつつ血肉が散らばった!

どれほどの時間が経ったかわからないが、とうとう秦玉は止まった。