秦玉の言葉を聞いて、彼らの顔色が一変した。
「お前...お前は私たちを許すと言ったじゃないか?」その老人は驚いて叫んだ。
秦玉は冷笑して言った:「地殺谷の残党は、一人も生かしておけない。お前たちを騙しただけだ。」
「お前...お前は約束を破った!」その老人は崩壊寸前だった。
彼は狂ったように、自ら秦玉に向かって突進した。
秦玉は拳を握り、直接彼の胸を貫いた!
残りの数人も例外ではなく、秦玉は手を上げるだけで、この数人を全て斬り殺した!
地殺谷は、これにて滅亡した。
近くにいた唐霊と程才の目には恐怖の色が満ちていた。彼女たちは思わず二歩後退し、まるで秦玉を恐れているかのようだった。
秦玉は彼らを一瞥して言った:「私は地殺谷の者しか殺さない。」
そう言うと、秦玉は江古の方へ歩み寄った。
この時、江古はすでに陣法から起き上がっていた。
彼は傍らにある自分の死体を見て、顔色が一変した。
「秦さん、これは...これはどういうことですか?」江古は恐怖に震えながら言った。
秦玉は隠さず、事の経緯を江古に説明した。
秦玉の話を聞き終えると、江古は目を見開いて呆然とした。
「つまり...私は今、聖体を手に入れたということですか?」江古は唾を飲み込んだ。
彼は聖体が秦玉と接近戦で互角に戦うのを目の当たりにしていたのだ!
このような体を手に入れれば、実力の向上は計り知れないものとなる!
「秦さん、ありがとうございます!」江古は興奮して地に跪き、深々と頭を下げた。
秦玉は江古を起こし、笑って言った:「お前の身分をどう説明するかは、お前次第だ。」
「ご安心ください!」江古は拳を握り締め、肉体から溢れる豊かな力を感じ取った。
そして秦玉は振り返り、地殺谷の奥深くへと歩み始めた。
地殺谷の占める面積は広大で、この峡谷の中には多くの洞窟があった。
各洞窟には、人間の死体や様々な毒物が置かれていた。
例えば蠱虫、毒蛇、ヒキガエルなどだ。
そして地殺谷の後方には、巨大な人工の石像が置かれていた。
石像の姿は、まさにあの地殺谷老祖そのものだった。
秦玉はこの巨大な石像を見上げ、表情は氷のように冷たかった。
この老祖こそが地殺谷を創り出し、また彼のせいで、多くの罪のない人々が被害を受けたのだ。