第511章 竜脈！

顔玉祁は全身から気炎を上げ、手を出そうとする様子だった！

傍らの夏航が彼の前に立ちはだかり、深い声で言った。「この秦玉は気に入らないかもしれないが、認めざるを得ない。彼もまた若い世代の天才だ。普通の半歩武侯として扱うわけにはいかない」

「天才なんて踏みつぶすためにいるんだ！」顔玉祁は大声で叫んだ。

「奴にできることは、この顔玉祁にだってできる！」

「よく言った！」秦玉は一歩踏み出し、気息が突然爆発した。

彼は冷たい目で顔玉祁を見て言った。「手を出したいなら、かかってこい」

「怖くなんかないぞ！」顔玉祁は怒鳴り声を上げ、手を出そうとした瞬間、夏航が急いで彼の前に立ちはだかり、肉身の力で強引にその一撃を受け止めた。

顔玉祁は眉をひそめて言った。「夏会長、どういうつもりだ？」

夏航は冷たく言った。「武道協会がお前たちを私に任せた以上、私の言うことを聞くんだ！」

「今、命令する。誰に対しても手を出すな！」

顔玉祁の顔に不満の色が浮かんだ。

彼は秦玉を一瞥し、冷ややかに言った。「運が良かったな！」

秦玉はむしろ面白く感じた。

この顔玉祁は明らかに温室育ちの花で、社会の洗礼を受けていない。

ある程度の才能があり、世家に生まれたため、当然ながら高慢な性格だ。

残念ながら、彼には戦闘経験がなく、どうして秦玉の相手になれようか。

もちろん、これは些細な出来事に過ぎず、秦玉は全く気にも留めていなかった。

彼は山脈を見て、深い声で言った。「この竜脈の中を見てみるとしよう」

長時間の観察の後、誰も異常を発見できなかった。

その後、秦玉は率先してこの山脈へと足を踏み入れた。

夏航は秦玉の背中を冷たく見つめ、冷笑して言った。「命知らずなら、今日、お前を地獄へ送ってやろう！」

そう言って、彼は大きく手を振り、「出発だ」と言った。

一行は大勢で山脈へと向かった。

この山脈は蜿蜒と曲がりくねり、果てしなく続いていた。

山脈に入ってからも、秦玉はまだ霊気を少しも感じることができなかった。

「うん、私の考えた通りだ、私の考えた通りだ」傍らの八字髭は絶え間なくつぶやいていた。

秦玉は彼を横目で見て言った。「一体何を発見したんだ？」

八字髭は慌てて手を振って言った。「何もないよ、適当に言っただけさ」

その言葉を残すと、八字髭はさっと走り去った。