第652章 万道魔像！

秦玉は皆を見渡し、言葉は力強く響いた！

しかし、皆は冷笑を浮かべ、特に顔錦尭は立ち上がって冷ややかに笑いながら言った。「お前が秦玉だと？何だ、弟子を助けるためにそんな嘘まで付くのか？」

「そうだ、我々は秦玉の実力を知らないわけじゃない。それに、彼はとっくに屠仙教で死んでいるはずだ！」

「屠仙教の殺陣は誰も解くことができない。京都武道協会でさえもな」閆帰一は冷たく言った。

秦玉は口角に冷笑を浮かべ、次の瞬間、大きく笑い出した！

「よし、今日こそ私の本当の姿を見せてやろう！」秦玉は叫んだ！

一声の叫びと共に、体から金色の光が爆発的に放たれた！

恐ろしい気配が、黒袍を粉々に砕き、彼の本当の姿が現れた！

秦玉の刀で削ったような顔が、皆の前に現れた！

彼の体は金色に輝き、無敵の戦意は天下を睥睨するかのようだった！

彼の体格は大きくなかったが、そこに立つだけで人々を見上げさせる存在感があった！

「まさか！」

この光景を見て、顔錦尭は「ガタッ」と立ち上がった！

彼は円壇の上の秦玉を凝視し、顔には信じられない表情が浮かんでいた！

顔錦尭は若い世代の第一人者として、自分より上の存在を認めたくなかった！

韓威も拳を握りしめた！知らず知らずのうちに、彼と秦玉の差は広がる一方だった！

「どういうことだ！秦玉は死んだと言ったではないか！」璩蠍は閆帰一を怒りの目で見つめ、冷たい表情を浮かべた。

閆帰一は歯を食いしばって言った。「こんなことがあり得るはずがない。彼は確かに屠仙教派の中に閉じ込められていた...逃げられるはずがない！」

璩蠍は深く息を吸い、表情は険しかった。

「まさか彼が秦玉とは...この者の潜在能力は計り知れない。今日中に殺さねばならない！」璩蠍の目に冷たい光が走った！

円壇の上で、秦玉は両手で顔若雪の顔を包み、小声で言った。「若雪、今日こそお前をここから連れ出す。もう二度と苦しい思いはさせない...」

顔若雪の潤んだ瞳には涙が溢れ、すぐに大粒の涙が頬を伝って流れ落ちた。

「秦玉...早く逃げて、あなたは彼らの相手になれない...」顔若雪は啜り泣きながら言った。

秦玉は精一杯笑顔を作り、小声で言った。「ずっとお前が私の面倒を見てくれた。若雪、今度は私がお前を守る番だ」

そう言うと、秦玉はゆっくりと身を翻した。