その巨大な人影の拳は、なおも地面を打ち続け、地面全体が陥没してもなお手を緩める様子はなかった!
皆は思わず息を飲んだ!
この力なら、鋼鉄さえも潰されてしまうのではないか?
全員がこの血なまぐさい光景を見つめ、顔に深刻な表情を浮かべた。
「ドンドンドン!」
その拳の音は空に轟く雷のように、絶え間なく響き渡った。
地面は数メートルも陥没し、武道学院はすでに廃墟と化していた!
皆が秦玉はもう潰されたと思った時、その穴の中から突然金色の光が迸った!
金色の光が爆弾のように炸裂し、その後、金色の拳がこの巨大な穴から現れ、その人影の巨拳に向かって突き出された!
巨拳の下降する速度が突然止まった!さらには後退し始めた!
「あああ!!!」
怒りの咆哮が、この巨大な穴から響き渡った!
続いて、巨大な金色の巨人が、この穴から這い出してきた!
その人物こそが秦玉だった!今の彼は巨大無比で、金色の光は眩いばかりだった!
「無極法相!」この術を見て、璩蠍の表情が急速に曇った!
秦玉がこの巨大な穴から這い出すと、その巨大な姿は人々に強烈な圧迫感を与えた!
「くそったれ!」秦玉は激怒し、拳を握りしめ、真っ直ぐに万道魔像に向かって殴りかかった!
二人の巨人が、この瞬間に死闘を繰り広げた!
秦玉の肉身は血に染まっていたが、気息は少しも衰えを見せなかった!
彼は戦えば戦うほど勇ましくなり、剛猛な拳で万道魔像を連続して後退させた!
「死ね!」
秦玉の怒号とともに、彼の腕の筋肉が盛り上がり、巨大な金色の拳が、万道魔像の顔面に激しく叩き込まれた!
「ドーン!」
この一撃の威力は恐ろしいほどで、万道魔像は地面に倒れ込んだ!
現場では土埃が巻き上がり、地面はさらに陥没した!
秦玉は狂気に取り憑かれたかのように、目を見開いて、目には目を術で応じた!
金色の拳が止めどなく万道魔像に打ち込まれた!
一撃、二撃、三撃!
巨大な人影の光景は非常に衝撃的で、多くの世家の若様たちも心の中で震え上がった!
「あああ!!!」
秦玉は狂ったかのように、万道魔像の腕を掴み、そして怒号とともに、その腕を引きちぎった!
続いて、秦玉は剛猛な拳を振り上げ、頭部に向かって打ち込んだ。
何発打ち込んだかわからないほど続け、ついに秦玉の体を覆う金色の光が散り始めた!