秦玉は彼の空間神器から、直接その二体の男の死体を取り出した!
しかし、彼の心も不安だった。武聖の器を前にして、誰もこの二体の死体が耐えられるかどうか分からなかったのだ!
「シュッ!」
飛び出していく二体の死体を見て、その場の人々は一瞬呆然とした。
「あれは何だ?」
「どうやら...死体のようだが?」
「この秦玉は狂ったのか、二体の死体で武聖の器に立ち向かおうとするとは?」
璩蠍までもが思わず大声で笑い出した。
「死体二体で身代わりになれると思っているのか、子供じみている!」璩蠍は大声で叫んだ!
その二体の死体は武聖の器の光に向かっていった!
秦玉は心の中で申し訳なさそうに言った:「先輩方、申し訳ありません、盾として使わせていただきます。」
人々が笑っている最中、その二体の死体はすでに近づいていた!
「ガーン!!」
巨大な音が響き渡り、恐ろしい衝撃波が四方八方に広がっていった!
その場にいた全員がこの気配に数歩後退した!秦玉は急いで肉身で顔若雪を守った!
「ハハハハ、秦玉よ、お前の二体の死体は....ん?!」璩蠍の言葉が途切れ、突然表情が変わった!
その二体の死体は無傷だった!無敵と謳われた武聖の器は、一筋の傷跡すら残せなかったのだ!
「こ...これは不可能だ!」この光景を目にした全員が息を呑んだ!
あれは一体どんな死体なのか?武聖の器に耐えられるとは?
「やはり耐えられたか!」秦玉はこれを見て、思わずほっと息をついた。
この二体の死体の能力は、秦玉の想像をはるかに超えていた!
武聖の器でさえも、まったく問題にならなかった!
「もし彼らを蘇らせることができたら...この世に誰も私に敵わないだろう!」秦玉は心の中で興奮を覚えた!
遠くで、璩蠍は激怒した!
堂々たる武聖の器が、二体の死体すら破壊できないとは、これをどうして我慢できようか!
「小僧、早まって喜ぶな、さっきはほんの試し打ちに過ぎない。」璩蠍は冷たく言った。
彼は般若尺を掲げ、次々と内勁を尺の中に流し込んでいった。
般若尺全体が突然光り輝き、極めて古い気配が、この般若尺から放たれた!
この気配だけでも人々の胸が苦しくなり、その場で血を吐く者まで出た。
瞬く間に、全員の顔に緊張の色が浮かんだ。
「下がれ!」顔錦堯は冷たく言った。