トイレから出てきた秦玉は、小魚と八字髭が入り口で待っているのを見つけた。
秦玉は少し驚いて言った。「どうしてショッピングモールを見て回らないの?」
「ショッピングモールなんて見るものないよ」と小魚は首を振った。
秦玉は手を広げて笑いながら言った。「女の子はみんなショッピングが好きじゃないの?」
小魚はそれに対して特に反応を示さなかった。
傍らの八字髭は上の階を指さして言った。「このモールの最上階は骨董市場だ。急いで見に行こう。何か宝物が見つかるかもしれない」
「骨董市場?」秦玉の目に興味の色が浮かんだ。
普通の骨董品に、秦玉は当然興味がなかった。
しかし、これらの骨董品の中には、何か知られざる宝物が隠されている可能性があった。
結局のところ、何年も前の武道界は、今とは全く異なっていた。