第766章 2回目に耐えられるのか?

「山水図?」

秦玉は眉をひそめた。自分の手元にそんな山水図などあるはずがない。

棺桶の中で手に入れたのは、ただの意味不明な図画に過ぎなかった。

しかし、今は考える時間がなかった。小黒から放たれる気配はますます強くなり、天地を揺るがすほどだった。

この強烈な殺気に、その場にいた全員が息を飲んだ。

「殺せ!」琴ばあやは興奮して叫んだ!

「あっ!」

小黒は口から怒りの咆哮を上げ、純粋な黒色の波動が次々と秦玉に向かって打ち込まれた!

「ドドドド!」

隕石が落下するかのように、地面が轟々と鳴り響いた。

強大な圧迫感に、秦玉の体は震えが止まらなかった!

遠くにいた人々はこの圧迫感に耐えきれず、瞬時に地面に膝をつき、立ち上がれなくなった!

「早く退け、彼らから離れろ!」誰かが叫んだ。

その後、一群の人々が後方へ飛び退いた!

そのエネルギーは秦玉に向かって押し寄せてきた!

八方を席巻する力が、この空間全体に広がっていった!

「あっ!!!」

秦玉の体には亀裂が走り始めた!

しかし、この巨大な圧力の下でも、秦玉は諦めなかった!

彼は素早く青銅剣を収め、両拳を合わせると、金芒が瞬時に爆発した!

その金色の光は彼の拳の上で絶え間なく凝縮され、太陽のような光が爆発的に広がった!

黒と光、二つの力が鮮明な対比を成し、まるで闇と光の対決のようだった!

「この小僧、まさか抵抗する気か?」誰かが驚いて叫んだ。

八字髭も思わず歯を食いしばって言った。「秦玉、無理するな!お前が対抗できる相手じゃない!」

「ふん、この程度の力で、奴は間違いなく死ぬ」琴ばあやは口を歪め、顔に興奮の色が浮かんだ。

「あっ!!」そのとき、秦玉の口から渾身の叫び声が上がった!

すると、彼の全身の金芒が右拳に集中した!

肉身の光が消え、拳は白熱色に変化した!

「あっ!!」

再び怒りの咆哮が響き、その白熱の拳に紫色の光が点々と現れ始めた!

「霊火だ!」誰かがその紫色を見分けたようだった!

しかしそれで終わりではなく、神竜の力の深紅色も引き出され、全て右拳に凝縮されていった!

一瞬のうちに、秦玉の拳は五色に輝き、目を奪うほどの光を放った!

「あっ!!!」

秦玉の怒りの叫びとともに、彼の右拳が轟然と打ち出された!

「ドン!」