「武聖からの力だと?」小魚は顔色を変え、周りの人々も八字髭の方を見た。
八字髭は暗い表情で言った。「その通りだ。この力は間違いなく武聖から来ている。」
「つまり、今の小黒は武聖の力を使っているということですか?」誰かが尋ねた。
八字髭は眉をひそめて言った。「そう言えるだろう。だが、本物の武聖と比べれば、小黒の発揮している実力は遥かに劣る。」
「小黒の実力が本物の武聖に及ばないとしても、武侯とは比べものにならないはずだ。」そのとき、傍らから誰かが進み出て言った。
「ああ、私も聞いたことがある。かつて数百人の武侯が一人の武聖を包囲しようとしたが、最後は全員がその武聖の手にかかって死んだという。」
「そう考えると、秦玉は厄介なことになりそうだ。」
「この小黒は京都武道協会の者だ。彼らは想像を超えた手段を使ってくるに違いない。」