第二の秘境は広大で、至る所に巍峨たる山々が聳えていた。
そしてこの秘境の中心には、家々が点在していた。
ここの山脈は、より雄大であった。
ここには外界のような喧騒はなく、むしろ寂しげな雰囲気が漂っていた。
しかし、ここに満ちている霊気は、人を心地よくさせた。
ここに到着すると、少女はすぐに足を止めた。
「これ以上近づけません...」少女は言った。
彼女は遠くの大山を指さして言った。「あそこが天玄崖です。」
秦玉は少女の指す方向を見やると、確かに雲を突き抜ける高山が見えた。
秦玉が目を凝らすと、山頂には無数の見張りがいるのが見えた。
そして山頂の中心には、一人の少女が柱に縛り付けられていた。
彼女の体中には傷が絶え、非常に衰弱しているように見えた。
この少女は他でもない、顔若雪その人だった!
「若雪!」秦玉の表情が一変し、その身から放たれる気配は一瞬にして爆発した!
「気を付けて、彼らに気付かれたら私たちは終わりです。」少女は慌てて秦玉を制した。
秦玉は目を見開き、そこを凝視した。
彼は少女を振り払い、歯を食いしばって言った。「奴らを皆殺しにしてやる、皆殺しだ!」
秦玉の殺意は、この瞬間完全に抑えきれなくなった!
彼は身を躍らせ、天玄崖へと疾走した!
天玄崖を守る者たちは、近づいてくる秦玉をすぐさま発見した!
彼らは皆、武侯頂点の境にあり、その実力は想像を絶するものだった!
突如現れた秦玉に対し、皆すぐさま警戒態勢に入った。
「止まれ、お前は何者...」
「バキッ!」
言い終わる前に、秦玉の金の拳が直接その頭を粉砕した!
大戦が一触即発!
多くの武侯たちは、この瞬間に動き出し、秦玉に向かって飛びかかってきた!
しかし武聖の力を会得した秦玉が、彼らを恐れるはずもない。
彼の体は金色に輝き、まるで不敗戦神のようで、その手段は更に容赦なく、一撃ごとに誰かの頭が爆発した!
秦玉は殺戮に目が眩んだかのように、わずか十分で天玄崖は血の河と化し、死体が散乱した!
一時、誰も秦玉に近づく勇気すらなくなった!
秦玉は皆を怒りの目で見据え、叫んだ。「てめえら全員どけ!」
その怒号一つで、皆を威圧した!
秦玉は大股で前進し、真っ直ぐに顔若雪の前まで来た。