第217章 瀬戸門弟子に手を出してはいけない

松川文弥は武道場の方向に二歩歩いたところで、小出佑一に止められた。「師弟よ、師匠の武道場には外門弟子は入れないんだ。この規則は破れないよ」

瀬戸門で武功を学ぶのは内門弟子だけで、外門弟子には伝えない。

そして、すべての内門弟子が内門の功法を練習する時は、武道場で行わなければならない。松川文弥は何度も武道場に行こうとしたが、それは瀬戸門の内門の功法を見たいだけだった。

小出佑一に止められた後、彼は大笑いをして自分の頭を叩いた。「ほら見ろ、忙しくなると規則を忘れちまうんだ。わかった、じゃあ外で座ってお茶でも飲んでるよ!」

小出佑一は頷き、二人は外で2時間ほど世間話をした後、松川文弥はようやく大笑いしながら去っていった。

松川文弥は家に帰らず、篠崎家に向かった。

この時、篠崎冠介はジムで筋トレをしていた。ダンベルを持ち上げるたびに、その腕には恐ろしげな筋肉の模様が浮かび上がり、見ているだけで怖かった。