第218章 大師姉が来た!

心海のお母さんの考えはシンプルだった。もし本当にレース・クラブを譲渡するなら、利益を最小限に抑えよう!松川文弥に儲けさせないようにしよう!

しかし、彼女が番号を押す前に、篠崎冠介に止められた。

心海のお母さんが顔を上げると、篠崎冠介が厳しい表情で見ていた。彼は眉をひそめて口を開いた。「まだ寺田さんに電話しないでください。」

心海のお母さんは驚いた。「パパ、何か良い案があるの?」

篠崎冠介は深く息を吸い、こう言った。「まず瀬戸門に探りを入れてみます。我々と協力できないかどうか見てみましょう!」

心海のお母さんは眉をひそめた。「瀬戸門は何も出さずに、私たちの利益の一部を取ろうとしているの?」

篠崎冠介はため息をついた。「仕方ありません。瀬戸門がどんな立場か分かっているでしょう?強者の前では頭を下げて譲歩するしかありません。それに、瀬戸門がこの機会を与えてくれるかどうかも分かりません。忘れないでください、松川文弥こそが瀬戸門の外門弟子なのです。我々は何者でもありません!」