第307章 嫉妬する藤本凜人〜

レジ係:「……」

  10本、10本、100本、また100本……

  店の在庫の缶詰がなくなるまでスキャンしても、カードはまだ限度に達していなかった。

  寺田治は呆然としていた。「これ、一体いくら入ってるんだ?」

  レジ係:「……」

  寺田治は手を振った。「もういいよ、残りはここに置いておいて。明日取りに来るから!」

  レジ係はようやくほっとした。

  さっきは本当に怖かった。目の前のこの金持ちが怒って、お店ごと買い取ってやる!なんて言い出すんじゃないかと。

  寺田治はペットフード店を出た後、手にしたキャッシュカードを見つめた。さっきペットフード店で来月一か月分の猫用と犬用のフードを買って、合計30万円使った。

  でもこのカード、まだ限度に達する気配がない。

  彼は銀行に行って、残高がいくらあるのか確認することにした!