階段を降りてきた寺田凛奈:??
彼女は少し立ち止まり、少し驚いた様子で見つめた。
おそらく彼女の視線に気づいたのだろう、内管理人の三原耀子は得意げに、表向きは寺田史之助に話しかけているが、声は全員に聞こえるほど大きかった:「ハッカー連盟って知ってる?国際的に有名なハッカーたちが結成した連盟のことよ。この連盟に入れば、今後彼らの間で何か問題が起きても、互いに助け合うの。雅美さんのコンピューター技術はすでにすごいけど、ハッカー連盟にはもっとすごい人たちがいるわ。例えばYとQよ。ハッカー連盟はQが設立したものなの。今、雅美さんの資料が提出されたから、彼らが審査することになるわ。」
寺田史之助は感心して言った:「YとQ?ハッカーをやってない俺でさえ知ってるぞ。雅美、お前が彼らと同じ連盟に入るんだな?すごいじゃないか!」
寺田雅美は頭を下げて笑った:「お兄さん、昨日のプログラミングは連盟に入るための試金石だったんです。幸い、お兄さんが止めてくれたおかげで、間違いを犯さずに済みました!もしこのことをYとQが知ったら、きっと合格させてくれなかったでしょう。」
自分で書いたプログラムが命令を聞かず、勝手に他人のコンピューターに侵入するなんて、ハッカーにとっては恥ずべきことだ!
寺田雅美は昨日嘘をついたので、さらに嘘で隠し通さなければならなかった。
寺田史之助は手を振った:「それは心配するな。うちの家族でYとQを知っている人なんていないだろう。きっと彼らには知られないさ。それに、昨日聞いたけど、他の人に被害はなかったらしいしな。」
寺田雅美はうなずいた。安心したような様子だったが、実際はすべて演技だった。
彼女はハッカー連盟に加入できることに非常に自信があった。
一つは、今回彼女が作った盗聴ソフトが本当に優秀だったからだ。昨日、本物のsoloでなければ、おそらく発見されなかっただろう。
そして寺田凛奈が本当にsoloを知っていたことに、彼女は非常に驚いた。
そう思うと、寺田雅美は寺田凛奈を見た。
soloは一体どうやって彼女と知り合ったのだろう?