老いぼれはそこに座っていた。いや、正確に言えば、しゃがんでいた。隣にあるものを抱えて食べていて、ケーキを顔中べたべたにしながら食べ、ジュースと肉を必死に口に詰め込んでいた。まるで長い間まともなものを食べていないかのようだった。
寺田凛奈:!!
だから、彼がこそこそとここまで来たのは、食べ物を盗むためだったのか?
彼女が呆然としている間に、スタッフの一人が彼女に気づき、眉をひそめながら近づいてきた。「何をしているんだ?ここは大師姉の休憩所だぞ、お前は...」
言葉が途切れた。寺田凛奈を通して部屋の中の老いぼれを見つけたからだ。すぐに部屋に駆け込んだ。「おい、乞食め!どうしてここに入ってきた?早く出ていけ!ここはお前のような者がいられる場所じゃない。ここは瀬戸家の大姉の場所だ!」