第375章 悪人が先に告げ口をする?

臍帯血?

  寺田凛奈はその言葉を聞いて少し驚いた:「私に臍帯血があるの?」

  小泉佐友理は頷いた:「うん、母が言っていたわ。当時、叔母さん……つまりあなたのお母さんが、あなたを産んだ時、どうしても臍帯血を保存したいって。実は当時、日本ではまだこれが流行っていなくて、病院も推奨していなかったの。だから費用もかなり高かったのに、彼女はとても頑固で、将来きっと必要になるって言ったのよ。母は、絶対に使わないでしょうって言ったけど、そんなこと言っちゃダメよね……」

  小泉佐友理は寺田輝星がこう言ったと聞いた時、少し意外に思った。

  保存された臍帯血は単なる保険であって、どの家庭も使う必要がないことを願っているはずだ。

  結局のところ、一度使用されれば、それは血液の病気を意味する。