第383章 懲罰!

DNAが本当の結果を示したの?

  つまり……寺田凛奈は本当に叔父の娘なの?

  別に、彼女が次男の娘だからといって、いとこじゃなくなるわけじゃない。血縁関係がなくなるわけでもない。ただ、叔父は彼らにとって、特別な存在なんだ。

  寺田亮は寺田真治と寺田洵太にとって、叔父というよりも、むしろ先生のような、父親のような存在だった。

  特に寺田真治は、心の底から彼を慕っていた。

  渡辺詩乃が次男と駆け落ちして叔父の心を傷つけたこと、これは二人にとって許せないことだった。だから最初、彼らの寺田凛奈に対する感情は少し複雑だった。

  寺田亮のように心の強い人でさえ、近づきたいのに人を遠ざけてしまう。まして寺田真治と寺田洵太なら尚更だ。

  でももし寺田凛奈が寺田亮の娘なら……それは全く違う話になる!

  寺田真治はまだ冷静さを保っていた。驚いてはいたが、表面上は平静を装っていた。

  寺田洵太はただ呆然としていた。「そんなはずないよ。前に髪の毛を引っ張ってDNA検査をしたじゃないか。あの髪の毛はお前のじゃなかったの?うちにもう一人いとこがいるってこと?」

  寺田凛奈:「……」

  なんて奇妙な考え方だ。

  彼女は口角を引きつらせながら答えた。「私のよ。」

  彼女は一瞬黙り、リリが発見したあの問題について口にしないことにした。なぜなら、それが何かに関わっているかもしれないと敏感に感じ取ったからだ。

  彼女は断言した。「検査結果が間違ってたんだわ。」

  寺田洵太:!!!

  DNA検査結果には低確率で間違いがある。その確率は約0.数パーセントだ。まさか彼らがそんな確率に当たるなんて。

  寺田洵太は深く考えずに次の質問をした。「じゃあ、お前のお母さんは叔父を裏切ってなかったんだな?」

  「……たぶんね。」寺田凛奈はゆっくりと言った。「今考えると、彼女が寺田健亮と結婚したのは、おそらく私に寺田姓を与えるためだけだったのかもしれない。それに……」

  それに母が残した製薬会社、夢葉製薬。夢葉、京都で葉という名前の人は、寺田亮しかいない!