第460章 叔母と姪の趣味が合う

藤本柊花は驚いて目を見開き、信じられないように目をこすりました。「えっ?今日は目が霞んでいるのかしら?」

  でも、もう一度目を開けても、寺田芽と藤本建吾が二人で彼女の前に立っているのが見えました。

  彼女はしばらく反応できませんでした。「ふ、二人の建吾?」

  寺田芽は少しため息をつきました。「叔母さん、もう言ったでしょ。私は兄じゃないの、芽よ!寺田芽!」

  寺田芽……

  これは寺田凛奈が藤本家に連れてくるはずのお荷物じゃないの?

  でも、どうして建吾とそっくりなの?

  寺田家のシャンデリアの下で、藤本柊花がまだぼーっとしている間に、藤本建吾はすでに真由美の手を離し、一目散に寺田芽の前に走り寄り、呆然としている寺田芽を引っ張って自分の後ろに隠しました。「叔母さん、妹に何をするつもりなの?」