第467章 証拠!

看護師は驚いて尋ねた。「特殊部門?」

  若い看護師は彼らのことについてあまり詳しくなかったので、躊躇しながら聞いた。「それは何ですか?」

  倉田幸歩が口を開いた。「特殊部門は全てに優先される部門です。彼らの部門の案件なら、私たち全員が指示に従わなければなりません……まあ、あなたに説明してもわからないでしょう。とにかく、この事件が無事に解決したら、私は十分な経験を積んで、特殊部門への加入を申請できるんです。」

  特殊部門に加入できれば、彼女にとっては大きな栄誉になるのだ!

  そして、特殊部門の石山さんは…身分が高貴で、人々の憧れの的だった。

  そう考えると、倉田幸歩の顔が少し赤くなり、全体的に興奮した様子になった。

  彼女は自分の診断書と検死報告書にサインをして、それを職員に渡した後、職員を見て言った。「死因はもう調べ終わったので、今から遺体を火葬にしてください。」

  職員は少し驚いた。「こんなに早く?」

  「ええ、今は夏ですから、遺体を長く置いておくと腐敗します。冷凍庫があっても、もう必要ありません。」

  職員が言った。「では、遺族に連絡します。」

  「はい。」

  倉田幸歩は言い終わると、彼を見た。「今すぐ連絡してください。」

  職員は彼女がこんなに急いでいるとは思わなかったので、尋ねた。「え?……あ、はい。」

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  木田柚凪が連れて行かれる時、寺田凛奈にただ一言だけ言った。「真由美のことをお願いします。」

  だから彼女が連れて行かれた後、寺田凛奈はまず2階に向かった。

  今日は週末だったので、子供たちは学校に行っておらず、プレイルームで遊んでいた。おそらく1階の物音を聞いたのだろう。寺田凛奈が部屋に入ると、真由美が急いで靴を履いているのが見えた。小さな声で尋ねた。「どうしてママが連れて行かれちゃったの?」

  藤本建吾が言った。「慌てないで、きっと間違いだよ。」

  寺田芽はスマートフォンを持っていて、激しい団体戦の最中だったので、真由美を見ながら1階も見ていた。

  彼女は0.01秒しか迷わず、スマートフォンを置いて、靴を履いた。「1階に行ってママに聞いてみよう!」

  そのとき、寺田凛奈がドアを開けて入ってきた。