第552章 尋問の達人!

入江桂奈から送られてきたメッセージは:【あなたにまだたくさんの秘密を話したいことがあるの。知りたくないの?でも臼井陽一は今日一日薬を飲んでいないみたいだけど。】

前回石山博義が臼井陽一を逮捕してから、臼井陽一は尋問室に拘留されていた。しかも相手が体調不良のため、特殊部門は特別な尋問方法を採用していなかった。

結局のところ、もし休養が十分でなく、肺がんが発作を起こして死んでしまったらどうするのか?

寺田凛奈は彼のことを忘れていた。

しかし彼女は眉をひそめただけで、こう返信した:【私はもう特殊部門の人間ではないわ。私に頼んでも無駄よ。条件を出したいなら、石山博義に言って。】

寺田凛奈は携帯をしまい、部屋に入ると、寺田真治と木田柚凪が話をしているのが聞こえた。

二人は婚姻届も出し、結婚式も済ませ、今では正式な夫婦となっている。理屈で言えば、結婚したばかりで、しかも二人はこんなに長く離れていて、やっと仲直りしたところだから、今は感情が最高潮のはずで、結婚式の前には、木田柚凪と寺田真治は新婚旅行の話まで出ていたのに……