第605話 あの時の真相!

「まさか!彼女がQだとしたら、どうして黒猫なんてことがあり得るの?」

誰かが信じられないと言った。「それに寺田さんは、力仕事なんてできそうにない、お嬢様然とした方なのに、一流の殺し屋なんてあり得ないでしょう。」

一流の殺し屋といえば、トップクラスのスパイなのだ!

そんな人は、きっと体中の筋肉が鍛え抜かれていて、毎日トレーニングをしているはずだ。寺田さんはあんなに暇そうで、寝てるか寝る準備をしているかのどちらかなのに、彼女のはずがない?

この言葉に、皆が納得した。

確かに、特殊部門の中で、筋肉を維持している人々は毎日トレーニングが必要だ。寺田凛奈は痩せて華奢に見えるし、そんな力があるはずがない。

誰かが口を開いた。「彼女が先ほどあの数人を尋問したのは、きっと黒猫がアドバイスしたんでしょう!」