第640章 誕生日パーティーでの面潰し!

噂は激しく広がり、サークル内で最大のゴシップとなっていた。

年配の奥様方は、やはり身の回りの噂話が大好きだった。

三原家の姉妹たちは皆三つ子を産むことができ、京都で羨望の的となっていたが、三原伶だけは子供を授かることができなかった。

みんな面白がって見ていた。

寺田凛奈については...漢方医学が得意ではないと聞いて、皆やっと安堵のため息をついた。

仕方がない、この寺田家の本当のお嬢様が戻ってきてから、みんなに多くの驚きを与えすぎていたのだ。

彼女が得意ではないと聞いて、やっと親近感を覚えたようだった。

誰も彼女を嘲笑することはなく、むしろ——

「寺田さん、気を落とさないで。まだお若いのですから。漢方医は、漢方医は、やはり経験を重ねた方が良いものですから!」

「そうそう、寺田さん、漢方医学は望診・聞診・問診・切診が大切ですから、これまで独学で勉強されていたので、経験が少し足りないのは当然です。それに、精子減少症のような病気は、漢方医学でも脈を診て分かるのは難しいでしょう?だから、これはあなたの責任ではありません。」