第675章 手を組む

デブちゃんの声が突然後ろから聞こえてきた。「建吾、芽、お前たちここで何をしているんだ?!」

その声に、話をしていた三人は瞬時に目が覚めた。

二人のボディーガードが即座に振り向き、一人が素早く動いて、建吾と芽の前に立ちはだかった!

藤本の方は、肩を一撃で打たれ、気絶してしまった。

そして、彼は冷笑いを浮かべながら入江和夜の方を見た。「坊ちゃま、本当にこの二人を誘い出すことができましたね!」

その言葉を聞いて、建吾と芽はさらに怒りを募らせた。

特に芽は、真っ黒な瞳で入江和夜を睨みつけながら、「ひどい人!嘘つき!私とお兄ちゃんは許してあげようと思ったのに、好きになろうと思ったのに、こんなことするなんて!」

彼女がさらに叫ぼうとしたが、ボディーガードに口を押さえられた。ハンカチには睡眠薬が染み込んでいたようで、芽はそのまま気を失ってしまった。