第683章 誕生日パーティー！（2）

時が静かに流れ、すぐに夜が深まり、藤本家は明かりで輝き、高級車が集まっていた。藤本家の敷地に入ると、皆が保安員の指示に従い、駐車場に車を停めた。

藤本家と寺田家ほどの広大な敷地でなければ、これほどの車を収容することはできないだろう！

人々は皆、上品な装いで、華やかな衣装やスーツを身にまとい、笑顔を浮かべながらホールに入っていった。

藤本家の子供の誕生日パーティーに招待される人々は、京都の名士ばかりで、ホール中が挨拶を交わす声で溢れていた。

他の家庭なら、パーティーの際に主人が玄関で出迎えるものだが、藤本家は傍系の者を一人配置しただけで、藤本凜人はホールには姿を見せなかった。

しかし、来客たちはそれを失礼とは感じず、むしろ謙虚に控えめにホールに入っていった。

男性たちは集まって、現在の経済動向について議論していた。

女性たちは集まって、密かに噂話をしていた。

「二階の休憩室が藤本さんのいる場所なのでしょう？今日はまだ誰一人として上階に招かれていないそうですね。」

例年なら、皆が藤本凜人と知り合いになりたがり、このような場で彼は何人かを上階に招いて話をすることもあった。ビジネス関係の人もいれば、新進気鋭の人物もいた。

しかし今年は、まだ誰も上階に招かれていなかった。

「そうですね、誰が上階に招かれるのでしょうか...」

「上階に招かれることが何でしょう？藤本さんが直接下りてきて出迎えるなんて、それこそ珍しいことではありませんか？あの方はあんなに孤高な方なのに、玄関で客を出迎えたことなんてありませんよね？」

「そんなことを考えすぎよ。誰がそんな面目があって、藤本さんを下階まで来させられるというの！」

数人が話をしている最中、突然二階の休憩室のドアが開き、藤本凜人が急いで下りてきて、歩きながら服を整えていた。

下にいた人々は、その瞬間、少し静かになった。

皆が一斉に彼を見つめると、彼は階段を下り、足早に歩き、背が高く脚の長い彼は数歩で玄関を出て行った。

一同：？

「誰が来たの？」

皆が好奇心に駆られて玄関の方を見ると、藤本凜人が恭しく寺田亮を支えながら入ってきた。彼は寺田亮の傍らに立ち、少し頭を下げ、敬意を示す姿勢をとっていた。

寺田真治が二人の後ろに続き、笑顔を浮かべていた。寺田真治の隣には、木田柚凪が真由美の手を引いていた。