第682章 誕生日パーティー!(1)

五日後。

藤本家の双子の誕生日。この日、藤本家は朝から忙しく動き出していた。誕生日パーティーは夜の宴会だったが、早朝から様々な新鮮な食材が届けられていた。

藤本家の邸宅は忙しくも整然としていた。

藤本凜人の住む別荘の中、大広間で。

寺田芽は可愛いドレスを着ていた。

藤本建吾も小さなスーツを着て、とても紳士的な様子だった。

入江和夜はカジュアルな服装で、中は白いTシャツと黒いズボン、外には赤いジャケットを着ていて、どう見てもパーティーに参加する格好ではなかった。

執事が傍らに立ち、トレイに載せた小さなフォーマルウェアを持って懇願していた:「坊ちゃま、まずこれに着替えてください。」

入江和夜は手を伸ばし、人を掴むような仕草をして、口を開いた:「坊ちゃまって呼ばないで。あなたの主人とあなたの寺田さんは、私が彼女の息子だって証明してないでしょ。認めないよ!」