第691章 誕生日プレゼント(6)

「芽!」

「ルーシー姫!」

二人の子供たちは互いの名前を呼び合い、相手に向かって駆け寄りました。間にいた大人たちは、道を開けてあげました。

そして、皆の目の前で、二人の子供たちはついに出会いました。

そして、10センチメートルの距離で立ち止まり、二人ともスカートを持ち上げて優雅にお辞儀をし合いました。左に一回、右に一回、これはY国の最も古い礼儀作法の一つで、動作は非常に優雅で美しいものでした!

寺田芽とルーシー姫の動きは、まるで鏡写しのように同じでした!

お辞儀が終わると、二人の子供たちは手を取り合って嬉しそうに跳ね回りました。

芽は流暢な英語で尋ねました:「親愛なるルーシー、どうしてここに来たの?」

ルーシー姫は中国語を少ししか学んでいなかったので、たどたどしい中国語で答えました:「あ・な・た・に・会・い・た・か・っ・た・の、私・の・親・友」

芽は声を弾ませて笑いました:「ルーシー、あなたの中国語、とっても面白いわ!全然スムーズじゃないわ!」

ルーシー姫は少し戸惑い、大きな瞳で不思議そうに彼女を見つめました。

芽は英語で説明し直さなければなりませんでした。ルーシー姫は怒るどころか、むしろ笑顔を見せ、そして続けて言いました:「半年も会わなかったけど、あなたの礼儀作法はずいぶん落ちたわね〜!スティーブ先生が知ったら、きっとお尻をペンペンされちゃうわよ!」

芽は舌を出しました:「あなたの礼儀作法も落ちているわ」

ルーシー姫は大笑いしました:「あなたが帰ってからは、私も言い訳を作って、もう授業に行っていないの。それに私たちはもう試験に合格したし、母上の女王陛下も、もう学ばなくていいって言ってくださったの!」

「すごい!」

芽は拍手しました。

周りで彼女たちの会話を理解した小泉佐友理は呆然として、思わず尋ねました:「芽、あなたとルーシー姫は同じ礼儀作法の先生に習っているの?」

芽は説明しました:「そうよ、私たち二人一緒に授業を受けていたの!スティーブ先生はY国で一番礼儀作法が上手な先生で、おばあちゃんが女の子は姿勢を学ばなければいけないって言って、私を授業に行かせたの!それからルーシー姫がおばあちゃんにお願いして、スティーブ先生に一緒に教えてもらうことになって、私たちはそうやって知り合ったの!」