寺田凛奈の言葉に、福山さんが横から口を開いた。「でも、私たち招待状を持っていませんよ!」
寺田凛奈と佐竹璃与は目を合わせ、二人同時に言った。「すぐに手に入りますよ。」
福山さん:?
福山さんは困惑して藤本凜人を見た。「旦那様に二枚もらってきていただくのですか?」
「必要ありません。」
佐竹璃与の言葉が終わるか終わらないかのうちに、玄関からノックの音が聞こえ、宅配便の配達員が現れた。「佐竹ふじん、お荷物です。」
佐竹璃与と寺田凛奈は再び目を合わせた。
寺田凛奈はアーモンド形の瞳に理解の色を浮かべ、福山さんに言った。「ほら、招待状が来ましたよ。」
福山さん:?
福山さんは荷物を受け取り、開けてみると、中には確かに蘭の展示会の招待状が入っていた。彼女は驚きのあまり言葉を失った。「寺田さん、お嬢様、あなたたちすごすぎます!」